禁止する組み合わせ(禁則ペア)
弊社で扱うコンジョイント質問には、『禁止する組み合わせ』(禁則ペア)という概念があります。
あり得ない属性間の特定の水準同士が同時に提示されるのを防ぐ機能です。
「属性:交通手段」の「水準:徒歩」なのに+「属性:駐車料金」が「水準:500円」
これは徒歩という手段に駐車料金が発生することはあり得ないので、徒歩+駐車料500円は禁止する組み合わせに指定してやる必要があります。
「ものすごく性能が良い商品」なのに+「価格がすごく安い」
こちらはあり得ないとは言い切れないので禁則という概念からすると微妙なところです。
もしかするとあり得るかもしれないということです。
調査の効率を考えるとなくて、こうした提示に禁則をかけることは可能です。非現実的な組み合わせと言えます。
たしかに、現実的な組み合わせを望まれるクライアント様は多いのですが、コンジョイントは仮想的な提示が前提ですので、トレードオフがあまり発生しないのであればコンジョイントを行う意味合いはなくなってしまいます。
例えば、ここでは「高性能」と「低価格」に禁則をかけたいところですが、この禁則はいかがでしょうか。
『最も低価格と最も高性能を禁則にする。』
全ての組み合わせに禁則設定をするのではなく、まあまあある程度禁則設定をおこなってやるという考え方です。
さらに一歩進めて、禁則のかけかたの原則としては、「ありえない」組み合わせというよりも、もっと絞り込んだ意味合いで「矛盾が発生しない」ように禁則をかけるというのが大切です。
日産×スカイラインではなくトヨタxスカイラインはコンジョイントの世界ではあり得るという形です(一般的に周知されているこの例では問題がありますが)。逆に禁則をかけなければいけないケースは「属性:エンジンタイプの水準:ガソリンエンジン」x「属性:燃料の水準:軽油」これは完全に矛盾が発生しますので、禁則をかける必要があります。
ただしこの例のように一対一で関係(相関100%に近い)状況の場合は、あらかじめ2つの属性を掛け合わせてひとつの属性として作りおいてしまうことが良いと思います。(実際、禁則の数が多いケースではあらかじめ2つ以上の属性をまとめて一つの属性にしてしまえることがほとんどです。)
コンジョイント質問は直交表(実験計画法により提示組み合わせを大幅に減らし、少ない実験で済むようにするが、その際に利用する提示を選ぶための基本表)の概念を用いて提示数をコントロールしています。
禁則をかけると効用値算出のための直交(全ての水準の露出度が同じになる・同じ程度になる)の維持が難しくなります。
◎従って、現実的にない組み合わせではなく、組み合わせると矛盾が発生してしまうかどうか。という視点で確認する必要がありそうです。
◎どうしても禁則が発生するのであれば、属性を組み合わせてしまう
